
絶縁劣化の検査を行う方法としては、全世界の電気業界で採用され信頼性も高く、歴史もある試験方法である絶縁抵抗試験(メガー)が主流となっていました。
しかしながら、負荷がリレー回路やマグネットを採用する場合や、インバータ回路で制御されることが主軸となっている現状では、電気を止めて行う絶縁抵抗試験では、劣化診断の範囲が限られ、負荷を含める回路の診断には適さない現状が明らかになってきております。
更に、最近では、絶縁抵抗試験は、温度や湿度の変化によって結果が異なるなどの大きな問題点が挙げられ、運用状況である通電の環境で劣化診断を行わなければ、正しく絶縁管理ができないという事実が認識されていおります。
また、通電状況での漏電測定を採用している国々もありますが、主流は、I0方式という静電容量も含めた測定であるため、高周波ノイズや高調波の影響を受け、正しく測定できないのが現状であります。通電状況で電路の負荷まで含め本来の劣化である対地絶縁抵抗に起因する漏洩電流であるIgr方式が理想とされるようになりました。
更に、抵抗分の電流を測定できる技術であっても、V0を原点としたり、アース線に注入信号を重畳させる方法では、V0が変化すると大きな誤差を発生させるために実際の現場では正確に測定できません。
こうした問題点を解決したのがTrueR方式であります。V0に垂直に原点をおくTrueR方式のみが信頼性が高く、運用現場でも信頼できる方式だと高く評価されています。